一言ままフレーズLessonにようこそ!インストラクターのKeikoです。
『ままフレーズ』は一語一語に分解せず、かたまりで「そのまま」覚えるフレーズです。英語ネイティブスピーカーの発言の多くは『ままフレーズ』で成り立っています。そのため『ままフレーズ』のレパートリーを増やすことでfluencyがグンとアップし、言いたいことが的確にスラスラと口をついて出てくるようになります。
「一言ままフレーズLessons」ではネイティブスピーカーがプロフェッショナルの場で実際に使うフレーズを厳選してお届けします。「英語で仕事がデキる!」ハイパフォーマーを目指し、一緒にしっかり口を動かしてアウトプットをしましょう!
P.S.「一言ままフレーズLessons」はすべて英語で行われます。毎日の生活で英語環境を作るのはなかなか難しいと思います。ぜひ英語脳を活性化し、英語のリスニング力・理解力・スピーキング力を鍛える機会にしてください。
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以下は動画「一言ままフレーズLesson」の日本語解説です。最後にExtraままPhrasesがありますので、そちらもチェックしてくださいね。
今週のTarget Expression
今週の「一言ままフレーズLesson」で受け答えの仕方を学ぶTarget Expressionは:
Could you … (for me)?
(~していただけますか?)
一言ままフレーズLesson#1で見たように、何か頼みごとがあるとき、まずは”Could you do me a favor?”でお願いをしてもいいかOKをもらい、その後に具体的なお願いをするのが一般的です。
例:
A: Could you do me a favor? (お願いがあるのですがよろしいですか)
B: Sure. How can I help you? (もちろん。どうやってお役に立てますか?)
A: Could you … [具体的な依頼]?(~していただけますか?)
具体的な依頼の中身には:
- send someone an email(△△さんにメールを送る)
- schedule a meeting with someone(△△さんとミーティングの日程を決める)
- put together a deck(プレゼンテーションのスライドを準備する)
- double-check something(○○を再確認する)
- write up a report(報告書を書く)
などがビジネスシーンではよく使われます。
「~していただけますか?」と依頼・頼みごとをする他の表現には:
- Would you/Could you …?
- Do you think you could … ?
- Would it be possible for you to …?
などがあります。
では、職場で”Could you … (for me)?”と聞かれたとき、もしくは上のような表現で何か頼みごとをされたとき、あなたは何と答えますか?今回のLessonでは、依頼に応じる場合にフォーカスして解説します。
日本語脳的な受け答え
“Could you … (for me)?”といった依頼に応じる際に、日本人がやりがちな受け答えは…
…
…
“Yes.”
“Yes”は確かに”Could you …?”というYes/No Questionの答えにはなっていますが、英語ネイティブスピーカーが”Coud you …?”に対して”Yes”と答えることは、ほぼないと言っていいでしょう。そのため、”Yes”は不自然に聞こえると同時に、喜んで相手の助けになりたいという気持ちが伝わらないのでプロフェッショナルな場面では不適切とも言えます。
一言ままフレーズLesson#1でもご説明したとおり、仕事の場(特にアメリカ)ではteam spiritが大切とされます。そのため、職場の上司・同僚に何か頼みごとをされたとき、「もちろん助けますよ!」という気持ちを表すことが円滑なコミュニケーションのキーとなるのです。
それでは”Could you … (for me)?”と頼みごとをされたとき、英語ネイティブスピーカーや、英語で仕事がデキるハイパフォーマーは何と答えるでしょうか?
今週の3つの一言ままPhrases
“Could you … (for me)?”という依頼・頼みごとに応じる受け答えTOP3はこちら:
一言ままフレーズ#1:
No problem.
頼みごとをしている相手は、「あなたに頼みごとをして悪いな」という気持ちで聞いているはずです。「まったく悪くないよ」と心配を取り払ってあげるのに最適なフレーズです。
一言ままフレーズ#2:
I’d be happy to.
“No problem”が「頼みごとに応じるのはまったく問題ない」と言っているのに対して、”I’d be happy to”は「頼みごとに喜んで応じますよ」と言っており、“willingness to help”を伝えるアプローチが違います。”Happy”を使っていることから、あなたの「相手を助けることができてうれしい気持ち」を直接的に伝える表現です。
一言ままフレーズ#3:
Sure. I’m on it.
“I’m on it” は「了解!」「すぐに取り掛かります」という意味。最初の2つに比べて馴染みがないかもしれませんので、もうちょっと詳しく解説しますね。
例:
A: Oh no! I forgot to reserve a meeting room for this afternoon.
B: Don’t worry. I’m on it. (going online and reserving one)
この例のように、”I’m on it”と言いながら実際にアクションを起こしている場合もあり得ます。そのため将来取り掛かることでも、あたかもすでに動き出しているような臨場感が伝わってくるのが”I’m on it。”「任せて大丈夫だ」と相手に思わせることができる、頼もしい表現です。
これら3つのフレーズのどれかを「役に立ちたい」という気持ちを込めて笑顔で言ってみましょう。あなたのやる気とteam spiritが伝わり信頼度がアップすること間違いなし!もちろん、頼まれごとを最後までしっかり遂行することもお忘れなく。
Extra一言ままPhrases
動画ではご紹介しなかったExtra一言ままPhrasesをご紹介します。
頼みごとをする際に上記の表現以外によく使われるのが
Do you/Would you mind V-ing?
という表現です。
“Mind”が入っているので、「~するのは嫌ですか?」「私が~とお願いをしたら困りますか?」といったような意味になります。
例:
Do you mind scheduling a meeting with Mr. Lee?
(あなたがLeeさんとのミーティングの日程を決めるのは嫌ですか?
= Leeさんとのミーティングの日程を決めてもらえますか?)
Would you mind taking a look at my resume?
(私のレジュメを見ていただくようお願いしたら困りますか?
=私のレジュメを見ていただくことができますか?)
“Could you …?”やその他の”mind”なしの依頼表現とは答え方が違いそうだな、と思いますか?You are right!
“Do you mind / Would you mind …?”に対して”Yes!”と元気よく答えてしまうと、「嫌です!」という意味になってしまいます。”Do you mind / Would you mind …?”で聞かれた依頼を受け入れたいときは、「いえいえ、mindしませんよ」と答えなければいけないからです。
ここでは、”Do you/Would you mind …?”で聞かれた頼みごとに応じる際の一言ままフレーズを2つご紹介します。
“Do you mind/Would you mind …?”に応じるExtra一言ままフレーズ#1:
No. Not at all.
(いいえ、まったく嫌ではありません。)
「まったくmindしない」ので「もちろん!」という意味です。
“Do you mind/Would you mind …?”に応じるExtra一言ままフレーズ#2:
No. I don’t mind it at all.
(いいえ、嫌ではありません。)
こちらは完全な文を使っているので、上よりもさらにフォーマルに聞こえます。
“Do you mind …?” と”Would you mind …?”(特に”Would you mind …?”)は、相手に悪いなと思っている気持ちがさらに強いときに使う依頼の表現です。そのため、ただ”No”だけでなく”at all”をつけることで、「まったく気にしませんよ、大丈夫ですよ」という気持ちが伝わります。
先ほど、”Do you mind …?” “Would you mind …?”に”Yes”で答えるのはNGというお話をしました。「嫌か」と聞かれたので”No”と答えなければいけない、ということでしたよね。
でも、「ちょっとややこしいな」と感じる方。Don’t worry!
その場合は便利なことに、今回のレッスンでご紹介した3つの一言ままフレーズを使っていただいても大丈夫です!
“Do you mind/Would you mind …?”に応じるExtra一言ままフレーズ#3, #4, & #5:
No problem.
I’d be happy to.
Sure. I’m on it.
この3つのどれも、”Yes”とは言っていませんね。
どれも「もちろん、あなたのためなら頼みに応じますよ」という気持ちを前面に出した表現なので、”Do you mind …?””Would you mind …?”に対する受け答えとしても違和感がないのです。
ネイティブスピーカーは、「”mind”と聞いているんだから受け答えには”No”と」などと厳密には考えていないので、固く考えずに使いやすいフレーズを使ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
お仕事で頼みごとをされたとき、今回のレッスンでご紹介した一言ままフレーズを使って受け答えしてみてください。相手を助けたいという気持ち全開で受け答えすることで、相手も「あなたにお願いしてよかった!」と思い、ますます信頼関係を築いていけるはずです。
何度も練習し、生活の中で意識的に使ってみてくださいね。
See you in the next Lesson!
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