日本人が海外のコミュニケーションで成功するためのカギ

Two Japanese business people コミュニケーション

こんにちは!英語コミュニケーションコーチのKeikoです。

在住13年目のボストンで、光るアイディアと熱い想いを持つ日本人が世界に活動を広げて行くサポートをしています。

今回の記事ではお仕事で英語を使う日本人が、もっと輝いて活躍するためのヒントをお届けします。


サンフランシスコでの大学院時代、当時ボーイフレンドだった現在の夫とディズニー映画『リトルマーメイド』を観ました。

地上に憧れる人魚姫のアリエルが、ある日人間の王子エリックと出会う。アリエルはエリックと恋に落ち、ますます地上への憧れを募らせると同時に人間になりたいと願う。そして色々と危機を乗り越えた結果その願いが叶い、アリエルはエリックと結ばれ陸で人間としての新しい生活を始める、というお話です。 

ところであなたはこのエンディングについてどう思いますか?

アリエルの新しい門出を素直に喜ぶ人、典型的なプリンセスストーリーのエンディングに安心する人、あるいは本来の自分の姿を失ってでも愛する人と一緒にいることを選んだアリエルに賞賛を送る人もいるかもしれません。

当時の私の反応は・・・

・・・

・・・

She should have gone back to the ocean …

Photo by amanda panda on Unsplash

素直じゃないですね(笑)。でも主人公が家族や友人、自分の育った場所など、いわば自分のルーツを捨て、まったく違う自分になってハッピーエンディング、というくだりが腑に落ちなかったのです。

海からやってきたアリエルと地上のエリックに、日本から留学に来ていた私とアメリカ人の自分を重ねていた夫にはショックな言葉だったようで、その後も事あるごとに “You’re not going back to the ocean, are you?”と、当てこすりを受けることになります。

冗談はさておき、当時私が感じた違和感はその後も消えていません。そしてそれはグローバルマインドセットをもつ日本人に、今私が伝えたいメッセージとつながることでもあります。

私からあなたに伝えたいメッセージはずばり:

うまくやるためのカギは自分の中にある。日本の心を活かして相手とつながっていこう!

このメッセージの背景にある想いと実際の「活かし方」を、こちらの記事と7月開催の無料Zoomワークショップでお伝えしていきます。

特に海外に赴任中の方、日本からリモートで外国のチームとお仕事をされている方、もしくは将来海外で活躍しようとがんばって英語を勉強している方は、世界を相手に自分らしく活躍していくための気付きを得て、実践につなげていただければうれしいです。

Let’s get started!

自分にないものへの憧れ

自分が持っていないものを欲するのは、人間に憧れる人魚姫だけではありません。

日本で英語を勉強している人だったら誰しも少なからず「ネイティブスピーカーのように英語が話せたらいいな」と思ったことがあるのではないでしょうか。

現在はアメリカ人含むプロフェッショナルにコミュニケーショントレーニングを行っている私も、育ちは埼玉。「日本一インターナショナルな県!」という訳でもありませんし、家族との会話はもちろん日本語。日本人の大多数の方と同じで、英語学習と言えば学校英語(当時は中学校から)と週1回の英会話学校でした。ですからもちろん、「ネイティブだったらいいのに」と思ったことは数知れずあります。

そしてアメリカドラマや映画・雑誌に夢中になった高校時代。日本とまるで違う空気の漂うアメリカ人に憧れを持ちます。当時少しずつ英語力が伸びていくにつれて楽しくて仕方なかったのは、英語を話す時だけちょっとアメリカンな自分になれたこと。はっきりした物言い、ダイナミックな表情や仕草、日本人と感覚の違うユーモアなど、いつもと違う自分にワクワクしました。

「言語が個人の思考に影響を与える」というのはサピア=ウォーフの仮説の考え方です。私たちは言語を通して世界を認知する。そのため使用する言語によって、個人の「現実」つまり世界の見方が変わってくるということです。

また外国語を学んだことのある人だったら、その言語を話す際になんとなく違う自分になる感覚が理解できると思います。これはlanguage egoと呼ばれ、言語を習得する過程で新しいアイデンティティが作られることを示すコンセプトです。

外国語を勉強する際、言語と同時に相手文化の世界観やコミュニケーションスタイルがある程度身に付くのは当然のことであり、それが外国語学習の醍醐味であるとも言えます。

しかも外国で現地スタッフのマネージを任されたり、日本にいながら多国籍チームでのプロジェクトに割り当てられたとき、相手の国のやり方・コミュニケーションの取り方を理解しそれに適応するのは、仕事を進めていく上で不可欠でもあります。

でもここで、気をつけなければいけないことがあります。

それは、自分にないものを手に入れることを最終目標としたり、相手文化のやり方に完全に迎合しようとするアプローチには大きな危険性があるということです。

アメリカ型コミュニケーションを追い求めることの危険性

私は日本人が主にアメリカで成功していくための英語コミュニケーション指導を行っているので、ここでは「アメリカ型コミュニケーション」についてお話しをします。でも私が伝えたいメッセージはアメリカに限らず他の国・文化にもあてはまるので、あなたが頻繁に接する相手の文化を思い浮かべながら読み進めてください。

アメリカに赴任した日本人、日本にいながらアメリカ人とお仕事をする日本人、もしくは英語を学ぶ日本人の多くが(私が昔そうであったように)「英語ネイティブスピーカーのようになりたい」、「アメリカ人のように話したい」という願望を持ちます。

でもこれらの願いは効果的でないばかりか危険をはらんでいます。

ここではその3つの理由を解説していきます。

理由①:自分と相手との間に力関係が生まれる

Source: https://www.gorillas-world.com/gorilla-communication/

本来自分が持っているものとは違う相手文化に迎合するのが危険な理由の1つ目は、それによって自分と相手との間に力関係が生まれてしまうことです。

ある日の日本人スタートアップとのコーチングセッションにて。自社の技術をアメリカ人投資家にわかりやすく説明し、その意義をわかってもらい、最終的に投資にこぎつける難しさを語る中で、ビジネスディレクターが英語でポロっとこぼした言葉:

「アメリカ人と議論して勝つには英語ネイティブじゃないとダメですね。」

このようなコメントを聞いたのはこれが初めてではありません。

製薬会社でグローバルビジネスマネジャーとして働くRさんも、アメリカ人同僚の言葉を瞬時に理解しそれに対し瞬時に反応できないフラストレーションを抱えており、

「とにかくネイティブスピーカーとまともに言い合えるようになりたいんです。」

とおっしゃっていました。

これを読んでくださっているあなたならきっと、彼らの言葉に共感を覚えるのではないかと思います。

今や「ネイティブレベルの英語力がなくてもハイパフォーマンスは可能」をモットーとしている私も、もともとは「ネイティブにならなければ」と躍起になっていた日本人のひとり。彼らの気持ちはとてもよく理解できます。

でも、

  • 「アメリカ人と議論で勝つにはネイティブスピーカーにならないと」
  • 「ネイティブスピーカーとまともに言い合えるように」

といった表現には、「英語ネイティブスピーカー/アメリカ人の方が日本人よりも上」という無意識の格付けが見え隠れしています。

この図式、危険です。なぜって、心のどこかで自分よりも上だと意識している相手と対等につながることが可能でしょうか。

相手の方が上だったら、私にできるのはそれを「越える」ことかそれに「追いつく」こと。

相手を「越える」ことが目的となった時、相手とのやり取りは相手を打ち負かす「議論」になってしまうでしょう。

「議論型」コミュニケーションとは、誰かが正しい答えを持っており、誰かが間違えているというスタンスに立ったコミュニケーションのこと(小平, 2021)。議論型の目的は、議論を通じて白黒をつけ結果をはっきりさせること、つまり自分が相手を説き伏せることです。

それに対し「対話型」コミュニケーションにおいては「正しい答えはどちらも持っておらず外にあるかもしれない」と考えます(小平, 2021)。コミュニケーションの参加者が一緒にあるべき姿を探索するのです。

お互いが相手の言葉に耳を傾け、意味の共有をし、相手と深く分かり合うためには「対話型」のコミュニケーションが必要ですが、「ネイティブを越えろ」のアプローチではそもそもそれが不可能になってしまうのです。

あるいは相手に「追いつこう」とする際、どうしても自分と相手とのギャップが意識されるので、ネイティブスピーカーでない自分への嫌悪・劣等感が生まれます

ネイティブスピーカーやアメリカ人と会話をするたびに「自分はダメだ 」、「“Not good enough”だ」と思い起こされたりしたら、そこに効果的なコミュニケーションが生まれるはずがありません。

相手と対等な立場で対話をしていくためには、自分らしさ・自分の持っているものに自信を持ち、対話の場に臨んでいけるマインドセットが大切だということです。

理由②:本質のないやり取りになる

英語ネイティブスピーカーや現地人になることを目指すのが危険である理由の2つ目は、形にとらわれることで本質が抜け落ちてしまうことです。

まずは例から見てみましょう。

私の母は今も現役のヴァイオリニストです。子どもの頃よく母に連れられてコンサートに行ったり、家でもTVで様々なヴァイオリンの演奏を観たりしました。

さて、クラシック音楽の世界でも「売れっ子」がいますが、その大概が魅力的な容姿の若い女性。過激なドレスに身を包み、これでもかと上下左右に身体を動かし演奏します。それを冷めた目で見つめるのが母と幼い私(笑)。今でも私が好きなのは、ピンカス・ズーカーマンやイツァーク・パールマンなどによる、派手じゃないけれどじわじわと心の琴線に触れる演奏です。

見た目がどんなに華やかでも、「見せる」だけの演奏はどうも空っぽにしか聴こえない。それと反対に、真の音楽は心を揺さぶります。

江戸時代初期の剣豪宮本武蔵は著書『五輪書』の中で、形や見た目ばかりにとらわれてはいけないと説いています。型や戦術を越えた、心の在り方や物の見方など、戦いにおいて達人の域に達するための本質を理解していたからこそ、武蔵は歴史上最強の剣豪とまで言われるほどの強さを手に入れたのでしょう。

形だけの音楽はむなしく響き、形だけの侍は斬られる(笑)。

ここでコミュニケーションに話を戻しましょう。

英語コミュニケーションにおける「形」とは:

  • 発音
  • イントネーション
  • 文法
  • 表現方法
  • ロジック
  • ノンバーバルコミュニケーション

などが挙げられます。

もちろん、これらを学ぶことが悪いという訳ではありません。

相手との意思疎通を図るために、どれも必要なコミュニケーションの要素です。

ヴァイオリンを弾くときにも、楽器の正しい持ち方や指の押さえ方、弓の動かし方がわからなければ、音さえ出すことができません。レベルが上がってくれば、正しい重心の置き方、手首の角度、力の抜き方などに注意を向けることで、演奏の質をさらに高めることができるようになります。

つまりある程度の「形」の追求はスキル習得に必要です。

では「形」の追求が危険になるのはどういった時でしょうか?

それは追い求める理想の「形」が:

  • ネイティブのような発音
  • 完璧な文法
  • ネイティブの使うスラング(自分に合わないのに)
  • 皆がよく使う決まり文句(意味がそぐわないのに)
  • 現地人を装ったノンバーバルコミュニケーション

といったように、基準が相手文化に迎合し始めた時です。

あなたがよく英語でコミュニケーションをとる場面を思い浮かべてください。

  • 赴任先の職場におけるやり取り
  • 海外チームとのZoomミーティング
  • 海外投資家へのピッチ
  • 国際会議での研究発表
  • 国際的なネットワーキングイベント

などがあるかと思います。

こういった場面で、あなたが1番成し得たいこととは何でしょうか?

状況によってその答えは多少なりとも変わると思いますが、どんな場面でもコミュニケーションの本質の部分は変わりませんね。

それは「本当の自分を見せ、正直な想いを伝えることで、相手と通じ合う」ことだと私は考えています。

それを具現化したとも言えるのが、トヨタ自動車の豊田章男社長のスピーチです:

2010年リコール問題を巡り、就任直後の豊田社長はアメリカ議会の公聴会で4時間にもわたって厳しい追及を受けました。上の動画は公聴会後の会見でのスピーチです。

これを観て胸が熱くなるのは、豊田社長の車への愛、トヨタへの想いと関係者への忠誠心がストレートに伝わってくるからでしょう。

Who cares his English is 「たどたどしい」!

Who cares he has 「日本語的な発音」!

アジア全域における異文化マネジメントの権威であり私が師匠として尊敬する河谷隆司先生がいつもおっしゃるように、まさに「誰も英語なんて聞いていない」のです。

「完璧な英語」なんていらない。「ネイティブっぽく聞こえる」必要もない。誰も求めていないのです。あなた以外は。表面的なものに惑わされず、ぜひ本質を見据えたコミュニケーションを目指してください。

理由③:自分の中の日本文化に誇りを持てない

Photo by Masaaki Komori on Unsplash

ネイティブスピーカーや現地人を目指すのをやめるべき、最後のそして最も重要な理由は、それにより自分を自分たらしめている日本文化を無意識に「欠点」として見てしまうからです。

海外の相手と英語でやり取りをする際、「ようし、バリバリ日本人を出していこう!」と思って臨む人はいないでしょう。逆に、海外では日本的なコミュニケーションは通用しないからと、自分の中の日本人的な部分を押し殺している人の方が多いのではないでしょうか。

でも私はここに落とし穴がある気がしてならないのです。

「文化」と言うと、食べ物や服、伝統芸能、行事、しきたりなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。もちろんこれらも大切な文化です。そしてこういった側面の日本文化には、誇りを持っている日本人が多い印象を受けます。その証拠に日本文化を英語で外国人に紹介する、といった類の本は多く出ています。

でも「文化」は目に見えるものばかりではありません。よく氷山にたとえられる「文化」には、水面に頭を出している「見える」部分と、水面下の「見えない」部分があります。日本で幼少時代を過ごし、学校教育を受け、地域の中で育ち、周りの人々やメディアの影響を受け、社会に揉まれてきたことで、自然と自分の中に刷り込まれていった物の見方や感性がその「見えない」文化であり、こちらの方が大きく個人のアイデンティティに影響を与えると言われます。

人間は誰しもが文化の賜物です。それぞれの人の世界の認識の仕方、その受け止め方、行動の仕方すべてに文化が反映されています。

そして他人とコミュニケーションをとる際、皆が無意識に自分の文化を持ち込んでいます。フォーマルさ、言葉遣い、間の取り方、質問の内容、自己開示の程度など、挙げたら切りがないほどコミュニケーションを構成するほぼすべての要素が文化の影響を受けています。

つまり、誰も都合に合わせて自分の文化を”turn off”することなんてできないのです。

でもここで私たちが問うべきもっと重要な質問は、仮に日本文化を “turn off” するスイッチが存在するとしたら、私たちはそのスイッチをOFFにすべきかという問題です。

「あなたがアメリカ人じゃないのを忘れていた」、「全然日本人らしくない」とアメリカ人に言われることが最高の誉め言葉だと勘違いしていた昔の私であれば、迷わずOFFにしていたでしょう。

でも今だったら “No way!” 日本人の皆さんにも、 “turn offしないで!” と言いたいのです。

自分の文化を欠点だと思っていたら、自信を持って本来の自分を出したコミュニケーションをとることなどできません。つまり理由①でお話ししたような「対話」も、理由②でお話しした本質を見据えたコミュニケーションも難しくなるでしょう。

でもここで、日本人にとってよいニュースがあります。それは今、Diversity & Inclusionの考えが社会に浸透してきていることです。国籍、人種、文化、ジェンダー、性的思考、年齢、障害、さらには経験、教育、習慣など、一人ひとりがユニークな特性を持っています。こういった多様な特性を持った個人が集まりさらにその違いを認め合い生かすことで、皆が輝きグループも豊かになるというのがDiversity & Inclusionの考え方です。

Photo by Hannah Busing on Unsplash

もともとはアメリカ発端のコンセプトですが、ビジネスのグローバル化が進んだ日本でも昨今叫ばれるようになってきました。

今世界がDiversity & Inclusionを推進する流れに乗っているのです。自分のユニークさを出していいだけでなく、その特性があることで不利益を被っている場合はその状況を変えるための提唱をしていい。さらには企業や団体も個人のこういった動きを推奨し、もっとinclusiveになろうと努力している時代なのです。

これほど「日本文化」や「日本人らしさ」を出していきやすい時はありません。

こういった時代の潮流に加え、さらに日本文化はDiversityの幅を大きく広げるユニークさを持っています。

『ドリアングレイの肖像』や『サロメ』を書いたオスカー・ワイルドは、日本について次のように語っています:

In fact the whole of Japan is a pure invention. There is no such country, there are no such people…The Japanese people are…simply a mode of style, an exquisite fancy of art.

Oscar Wilde

思わず恐縮してしまうような素敵な描写ですね。でも日本文化が他のどことも似つかないことを指摘し、魅かれる想いを隠し切れないのはオスカー・ワイルドだけではありません。

以下はフランス料理の巨匠アラン・デュカスの言葉です:

It is impossible to remain indifferent to Japanese culture. It is a different civilization where all you have learnt must be forgotten. It is a great intellectual challenge and a gorgeous sensual experience.

Alain Ducasse

あなたの周りにもきっと日本ファンがいると思います。外国人の視点を通して自国の良さが見えてくることは往々にしてありますね。

これでもまだ日本人としての引け目が拭い切れないあなたに、最後の「とどめ」です:

美しい日本の心のコラージュでした。

画面の前で思わずほっこりした気持ちになっていただけていたらうれしいです。

ここで気付いていただきたいのは、無人野菜売り場に象徴される「周りの人への信頼感」、バスの運転手さんのさりげない気遣いや、すごい快挙を成し遂げていながらそれに頓着しない田中さんの謙虚さが、あなたには感覚的に理解できると思うのです。

なぜだかわかりますか?

それは、あなたが日本人だから

世界中の誰しもが持っている訳ではない、日本人の自分を形作っている日本の歴史・文化・価値観・美徳・感性。これらは決してturn offすべき欠点などではありません。世界が驚き、微笑み、時には畏敬の念を抱くような日本の心に、日本人はもっと誇りを持つべきなのです。

日本の心を活かした英語コミュニケーション

英語ネイティブスピーカーや現地人を目指さず、日本人としての自分にもっと自信を持っていいことにお気付きいただけたでしょうか。

でも明日からまた海外とのお仕事が待っている方は「じゃあ具体的にどうすればいいの?」「日本人を前面に出したら相手に伝わらないのでは?」と思っているかもしれません。

Great questions!

それらの質問にお答えし、さらにここまでお話ししてきた心構えを実践につなげるため、無料のオンラインワークショップを開催いたします!

Free_zoom_workshop_on_English_communication

7月サクセスジャパン<無料>ワークショップ:

日本の心を活かす英語コミュニケーション

●日程:2022年7月9日(土)8:00-9:00 EST /  21:00-22:00 JST ZOOMオンライン

●使用言語:英語

●対象のご参加者:海外の相手と英語で実務をされており、英語コミュニケーションの「本質的」なヒントを掴むことに共鳴される日本人の皆様

●お申し込みはこちらから:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeSZDXKuRDjYezIUmw7etUdr9MgOFfQiCM6bFL_upZbsACjDg/viewform

●お問い合わせ:  successjapan@outlook.com

内容は、

  • コミュニケーションに幅をもたせる日本の心

や、一歩進んで

  • 日本の心を活かして相手とつながる英語コミュニケーションのポイント

など、その日から使えるstrategiesを実際の練習を通して身に付けていただく予定です。

  • 本来の自分を出して海外の相手とつながっていきたいと感じている人
  • 英会話レッスンだけでは何かが足りないと感じている人
  • 英語の出来ではなく、もっと本質的な部分を大切にしたコミュニケーションをとっていきたい人

などなど、日本人の自分を活かして世界に影響力を広げて行きたい皆様のご参加をお待ちしております!こちらのブログ記事、トピックへのご感想やご質問もどしどしお寄せください。ワークショップの参考とさせていただきます。

まとめ

今回の記事では、海外で生き生きとコミュニケーションをとっていくには自分がもともと持っているものに目を向けてみよう、というお話をしました。

自分にないものを手に入れようとすること、例えば英語ネイティブスピーカーや現地の人のようになろうとすることで、私たちは対話の機会を逃し、コミュニケーションの本質を見過ごし、自分らしく相手とつながることができません。

あなたを形作っている文化をもっと活かしていくことこそが、どんな相手とも意義のあるコミュニケーションをとっていくカギなのです。

私自身「ネイティブスピーカーにならなくてもいいんだ」と気付いた時、生きることが楽になりました。お仕事、友人との何気ない会話、アメリカでの日々の生活。自分がもともと持っているものを活かすことでもっと輝ける。それは文化だけでなく、ジェンダーや年齢、経験など、自分を自分たらしめているすべての特性について言えることだと思います。今回のブログと7月のワークショップが、大切な相手とのコミュニケーションを双方にとっていい方向に導くだけでなく、あなたがその過程を楽しめるきっかけとなればうれしいです。


冒頭で紹介した『リトルマーメイド』のエンディング2.0 by Keiko:

声を取り戻したアリエルの尾ひれが虹色に輝く。これは海底で泳ぐことも陸上で歩くことも可能な特別な尾ひれ。そして海底世界の生き物と陸上の人間たちが協力し、両世界が共存できるよう陸と海の入り組んだ地形を作り上げる。これでアリエルは、2つの世界のどちらかを選ぶ必要などない。もう人間になりたいとも、人間のように振舞おうとも思わない。とうとうアリエルは本当の「自分らしさ」を受け入れ、幸せを追求していくことができるのだ。人魚姫アリエルの新しい人生の始まり!

主人公が自分のルーツを大切にしながら生きていく、Diversity & Inclusionに即したエンディングになったでしょうか?

Photo by Jeremy Bishop on Unsplash

最高のグローバルコミュニケーターになれる素質を持っている日本人が、もっと自信を持って世界で輝いていけますように!

References:

Brown, H. D. (2007). Principles of language learning and teaching (5th ed.). White Plains, NY: Pearson Education.

Hall, E. T. (1976). Beyond culture. Garden City, NY: Anchor Press/Doubleday.

小平達也. (2021, August 21). リモート研修企画と講義の進め方セミナー. Retrieved from https://www.youtube.com/watch?v=7-_twlMRxYc

Miyamoto, M. (2002). The book of five rings (Wilson, W. S., Trans.) Boulder, CO: Shambhala Publications, Inc. (Original work published 1645).

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